レンジャー前田の写真講座 第7章【ISO感度】

7章カメラの感度オートのまま?? 
それもったいないやろ~…ISO感度

 

最低覚えておきたいカメラの設定として、前回のホワイトバランスに続いて、今回は『ISO』を解説していきます。 Shoot313一覧レフカメラやミラーレス一眼カメラ、またコンパクトデジタルカメラにも付いているISOですが、なぜかよく理解していないで「ISOオート」で撮っている人が多い…。 せっかく綺麗な写真を撮ろうとしてるのに、ISO設定がオートのままじゃ、暗い場所で写した写真などザラザラになったり、背景をぼかしたいと思っても上手くボケてくれない。

 

ISO感度とは

簡単に言えば、『光への敏感さ』です。

filmそもそもカメラのISO感度と言うのは、ISO(国際標準化機構)で定められたされたフィルムカメラのフィルムの規格であって、フィルムの箱などに書かれた400とか800とかの数字の部分です。

それはフィルムがどの程度弱い光まで記録できるかを示す基準になるもので、数字が大きいほどシャッタースピードが早くなって暗い場所でも撮れるよ!って規格なんです。

じゃ、800とか1600とかの高感度のフィルムの方がいい!という事では無く、高感度ほどフィルムの粒子がより粗くなるため、画質を求める場合や明るい場所で撮る場合100や200といった低感度のフィルムが適しています。

ここで説明するデジタルカメラの場合は!

イメージセンサー(撮像素子)の感度をISO100「相当」など感度を電気的な処理で自由に変える為の目安として、もともとフィルム感度相当!を指標にしているんですね! フィルムと同じように、高感度にするほど暗い場所でも速いシャッター速度で撮影できるが、同様に撮った画像のノイズが多くなりザラついた写真になります。

 

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デジタルカメラの場合は撮像素子の関係で100や50など低感度過ぎても発色やコントラストが強くなりすぎたりするので、日中の常用感度200前後にし、そこから暗いとか被写体の動きの早い時に感度を上げて行くのが一般です。  

◉ わかりやすく説明すると! 

suido5カメラは、光をレンズに通してイメージセンサーに記録するので、『光を水道の水』『レンズを水道の蛇口』『光の情報をコップ』と例えた場合! コップいっぱいに水が入るのが『適正露出』とすると、大きな『コップ』より、小さな『コップ』の方が早く水が入ります。

すなわち『シャッタースピード』です。 すると、同じ光の条件で同じ露出の場合、ISO感度を上げたのは小さな『コップ』ということになり、早く『コップ』いっぱいになった高感度の光の情報である『コップ』は、情報自体が少ないので、画像にノイズが入ると考えてみてください。

◉ 高ISO感度のメリット

①シャッタースピードが速くなる(この章では“絞り”との関係は触れません)ことで、適正露出が得やすくなり暗い場所でも適切な明るさの写真を撮れること

②シャッタースピードが速くなる(この章では“絞り”との関係は触れません)ことで「手ブレ」と「被写体ブレ」を防止できる。 第3章の手ぶれ!?ピンボケ!? ぼやけた写真…実は他に原因が!!の時に解説しましたが 「被写体ブレ」被写体の動きが速すぎるため、設定したシャッタースピードでは、その動きを止めきれなかった時に、その動いた軌跡までもが写ってしまう事ですが、 ISO感度を上げる(数値を800や1600、またそれ以上)ことによって、シャッターが開いている瞬間、撮像素子へ光が当たる時間を短くする(シャッタースピードを速くする)ことで対処できます。

◉ 高ISO感度のデメリット

冒頭にも書きましたが、暗い場所で写した写真などザラザラになるなど写真の写りが悪くなることです。

高感度は、フィルムもそうですが、デジタルカメラの構造上でも画像の荒れは避けられないものです。  

 

Matome2第5章でホワイトバランスを自分で合わせてみる! 今回第6章でISOを自分で設定してみる解説をしました。写真を撮る時、カメラ任せにするか、自分のイメージに近づけるかのポイントですね! 最近のカメラは高感度の性能もどんどん上がって来て、またカメラによっても感度の性能が違いますのて、どのぐらいが高感度!? どれぐらいに抑えておけばいいの!?とは中々数値では言えませんが、ISO感度を上げることの弊害がお解りいただけたかと思います。 また、最近では高感度ノイズを除去する(ノイズリダクション)がありますが、画像のエッジが甘くなって少しぼやけた感じにもなります。 ということで、ISO感度オートは、周りの明るさやモードに応じてカメラが自動的に決めてくれますが!!!…背景をぼかしたい時、ノイズの無い綺麗な写真を撮りたい時などから、ISO感度を手動で、まずは小さいほうから撮影していき、ブレない程度の感度まで感度を上げていく癖をつけて慣れて行くのが綺麗な写真を撮るコツです。

次回は、第8章

 あれ!? 撮ったら見た目より暗く写ってしまう…露出補正

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