写真の構図!
アングルを少し変えるだけで【写真】が【作品】に!
当WEB版写真講座では、カメラ選びから、本当に高画素のカメラは必要なのか??、手ぶれピンボケの対処法に続いて、第4章は写真の構図です。
例えば10人で旅行に行ったとして、同じ風景をそれぞれ撮ったとしても、十人十色それぞれ違う切り撮り方をしますよね でもその中でみんな同じ風景撮ってるのに『この人の写真、上手い!!」って思う人いますよね。
何が違うか・・・それが構図(アングル)の取り方なんです。例えば、ファインダーなど覗いてて少し右に振っただけ、少しローアングルで撮っただけで写真に奥行きが出たり臨場感が生まれたりするものなんです。
では!第四章でしっかりカッコイイ構図を取れるようにマスターしましょう。
空間のバランスで写真の印象はがらりと変る。
まず、この一枚の写真を見てください。
おそらく誰が見ても瞬間に感じるのは「アマガエルの写真や」とか「かわいいカエル」で終わってしまいませんか!?
次に、もう一枚!
今度はカエルが左に寄りました。少し真ん中から外すだけで右側に空間が生まれ、写真に命が吹き込まれます。
そう!臨場感とか空気を感じたり。 1枚目の写真は、特に初心者などが意識せずに撮ってしまう『日の丸構図』ってヤツです。
見た瞬間!これを撮ろうとすると、つい真ん中に入れて撮ってしまう…
でも、それが少しカメラアングルを振っただけ!すなわち構図なんです (右画像参照)
日の丸構図が決して悪いものではなく、安定感のある強い印象を与える構図でもあり、その分写真を見たときに視線が中央重視になるので、使いやすいが最も飽きられやすい構図、でも使いこなすと、最もインパクトのある構図でもあります。
そして三枚目!
さらに空間が空きました。
するとどうでしょう!
もう「アマガエルの写真や」でなくなったでしょ
空間を入れて空けるだけで写真に深みが出てくる。無駄とも思える空間に奥行きと臨場感がさらに増して、このアマガエルが、「何を見つめてるんだろう」とか「何を考えてるんだろう?」と、見ているうちにイメージが湧きだし写真にストーリーが生まれて来ます
この空間を創りだすポイントは!生き物たちが見つめている方向に空間を開けます。主題と空間のバランス = 構図といってもいいと思います。
それはポートレートスナップでも同じです。
では!様々な構図の中から、代表的な4つの構図で説明していきますね
二分割構図
画面を縦または横に2つに分割、また4当分の中に配置して安定感をアピールする構図で、重量感の感じる構図です。
先ほどの生き物の写真も、この構図が使われ、また左右対称に被写体を捉える『シンメトリー構図』とも呼ばれシンメトリーな被写体にもつかえる構図です。
斜め二分割構図 (対角線構図)
被写体を斜めに配置することで写真に奥行きだったり、動きを出すことが出来ます ダイナミックな印象と躍動感も感じられ、大きな建物などを広角なレンズで撮ると迫力も生まれます。
電車や飛行機、スポーツなどで当てはめると効果的です。 しかし、無理やりこの構図で収めようとすると不安定感を生み出すこともありますので、注意が必要です。
三分割構図
人間が美しいと感じる配置・分割法 画面を3分割したライン上に背景の区切りとなる線を配置することで、バランスよく安定感と奥行きも感じられ、一番スッキリと見せることができる代表的な構図です!
画面を縦横にそれぞれ三分割し、画面を9分割して被写体を配置したり、交点の赤丸?にポイントを置くことで安定した構図にもなります。
黄金分割点
図のように、黄金分割点は画面の対角線上から直角に線を引いた交点の赤丸?に見せたいものを置くとスマートに決まる構図です。
三分割法と似ていますが、共にバランスの良い安定した写真に仕上がります。
ここでは『日の丸構図』『二分割構図』『斜め二分割構図』『三分割構図』『黄金分割点』について説明しましたが、 他にもアンモナイトの形のような『黄金比』額縁の中に絵があるような『額縁構図』パース的な『放射線構図』『トンネル構図』『S字構図』などありますが、 今回の四つだけ覚えると、それが他の構図にもしっくり当てはまっていくものなので、あえて割愛しました。
最近のデジタルカメラやスマホでも、様々な構図のグリットラインが出るものもあるので、ぜひ試してみてください。
きっと!素敵な作品が作れるでしょう!