レンジャー前田の写真講座 第13章【 ローアングル】

13章実は“ローアングル”がポイント
奥行き感や臨場感が生まれる!

 

第4章では写真の構図を説明しましたが、構図をとっても今ひとつ写真に起き行き感が足りない・・・そんな事ありませんか!? また、小さな子供や犬や猫など、人のアイレベル(人が立った状態の目の高さ)が実は大切なポイントなのです。
ranger's0917 (78)景色を撮る時、少し低姿勢で撮るだけで遠近感が増したり、子供やペットなどの目の高さに合わせてあげるだけで、ガラッと写真のイメージが変わります。

今回は、“ローアングル”を極める!! をテーマに説明していきます。

この章では、以下の事について、写真を参考に説明していきます。

  • 風景を、ローアングルで撮ってみる!
  • 子供達を撮ると歴然!アイレベルの大切さがわかります
  • や猫などペット達も同じです。目の高さで撮ってみる
  • 草花などをローアングルで撮ると、背景もキレイに写り、遠近感が増す
  • 雨あがり、ローアングルで撮ると、思わね映り込みが撮れる

 

まずは風景を、ローアングルで撮ってみる!

「あっ!キレイ」と思った瞬間、あらゆるシーンを撮ると思うのですが、そこで一呼吸、構図を考えるのはもちろんの事、立った状態からしゃがんで見て撮るとどうなるか!? 作例を見比べながら解説します。

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まずは、アイレベル(立った視点)での撮影 次にローアングルでの撮影
 トンネル構図で遠近感はでますが、臨場感に欠けた絵になります  手前の木の葉の溜まる路面や、色付き出した木々の葉が縦に重なり合い、さらに遠近感とともに臨場感が生まれます
名称未設定 2 名称未設定 1
 まずは、アイレベル(立った視点)での撮影  次にローアングルでの撮影
少しゴチャゴチャした景色ですが、立ったままの視点で撮ると、面白みのない写真になります。 その位置でしゃがみこんで撮った場合、手前の小川がダイナミックなイメージになり、遠近感が増します。

このように、ローアングルで撮るという事は、より手前までフレームに入るので、遠近感を出す三大要素『遠』『中』『近』が一つのフレームに収まり、同じ焦点距離のレンズであっても、近くのものは誇張され、遠くのものはより遠くに見える効果があります。

 

 

 子供たちを撮ると歴然! アイレベルの大切さがわかります

 

私は学校や保育園などの入園案内、入学案内の撮影からデザインまでもよく手がけます。

KUN_3855その時、一番気をつけるのは、子供達の目の高さになって話しかけ、目の高さでカメラを撮ってあげる事。その違いは歴然!! 子供たちを大人視点から見下げて撮ると、子供は大人を見る表情に・・・

でも子供の目の高さ(ローアングル)だと、本当に子供らしい笑顔に一変するんですね。その例をご紹介します。

 

DSC_3704 DSC_3892 のコピー
大人の目の高さから子供を見下げて撮れば! 子供達より、さらに低いぐらいのアングル
見て歴然。撮影中なついて近くになってきてくれるのですが、カメラを見る子供達は、大人を見る表情です。 ローアングルで子供たちより低いぐらいで撮れば、安心するのでしょうか、親近感が枠のでしょうか!? すごくいい表情で笑ってくれます
SMK_1023 SMK_1055
大人の目の高さから子供を見下げて撮れば!  子供達より、さらに低いぐらいのアングル
 こちらも、左上の写真と同じです。これでは、本当の子供らしさの笑顔は撮れませんね  教室にしゃがみこんで撮影しています。この後、手につけられないぐらいになついてくれて^^; でも、子供らしい笑顔が撮れました

 

 

 犬や猫などペット達も同じです。目の高さで撮ってみる

相手と同じ目の高さで撮る! これは小さな生き物達だって同じです。

目の高さで撮ると、思わぬいい表情と共に、立ったままだと、背景が地面になるのとは違い、背景が遠くになり遠近感、臨場感が増します。

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ペットのワンコを撮る時も、対話をするように目の高さまでしゃがんであげる事。

カメラの向きも水平になるので、背景も柔らかく映り込む効果があります。

野良ネコのスナップです。

可愛いネコを見つけても、立ったままだと逃げちゃいます。ゆっくりネコの目の高さまで座り込んでやれば、安心してポーズを作ってくれるかも ^^

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池の遠くを見つめ、思いをはせるカモ!と、シーンまで浮かんできそうな写真も、ローアングルだからこそ!

カメラが地面と水平になるので、遠くの背景まで写せ、臨場感が増します。

スズメ達のスナップ

この場合は、ローアングルというより、もう地面にカメラを置いて撮る!

そんなスタイルで撮ると、生き生きした小動物が写せます。

 

 草花などをローアングルで撮ると、背景もキレイに写り、遠近感が増す

草花などを見つけても、立ったまま撮ると花の背景は草と地面の土しか写りませんが、草花の高さまでしゃがみ、または寝転んで撮る事で、遠くの背景まで映り込み、背景の鮮やかさや(第5章参照) 光の玉ボケ(第12章参照) までが撮れたりします。

KUN_0619 KUN_1710-1
花壇の花を地面の根元近くから撮った写真 チューリップも、かなりローアングルで!
マーガレットの奥の花までが、赤く、白くボケて背景が鮮やかになります。 手前の花の前ボケや、奥の花のボケ、そして遠くの濃い緑の植え込みを背景に入れる事でチューリップの輪郭がはっきりします。
KUN_4212 KUN_6743
たんぽぽの綿毛と同じ高さにしゃがみこんで キノコを地面すれすれのローアングルから!
綿毛の飛ぶ瞬間を撮った一枚。背景の木々の木漏れ日が丸ボケになり背景が脇役になってくれます。 大地に堂々と生えるダイナミックなイメージが生まれ、背景の木の葉の隙間が丸ボケになり、背景がいきてきます。

散歩などしていて、見つけた草花を見た瞬間も、やはりその見た状態のまま撮ってしまうものです。

しかしいざ写真に撮ると、どうも見たイメージと違う・・・それは、人の目で見た時には周りの景色、光など臨場感があるからです。

その臨場感をどうカメラの構図に入れて、より美しく撮ってやるか!花も、生き物達とおなしように、花の高さまでしゃがみこんで花と対話するように撮る! それがローアングルショットの楽しさでもあります。

 

雨あがり、ローアングルで撮ると、思わね映り込みが撮れる

雨の日、ローアングルで見る世界、思わぬキレイな映り込みが見えてきます。

また、枯れ葉舞い散る秋のシーズン、ローアングルで見る世界は枯れ葉がさらにダイナミックで鮮やかに見えてきます。

時には、犬の視点、ネコの視点で世界を見てみると、思わぬ良いショットという収穫が生まれます。

KUNI0961-1 Run
 雨が収まった水たまりは、鏡のように風景を映り込みます。

少し視点を低くして見るだけで、より遠くの風景が写り込んできます

紅葉の落ち葉の溜まる水たまりの写真。

やはりローアングルで見ると、思わぬ風景が映り込み写真に深みが出てきます

 

DSC07227 DSC07250

雨上がり、親子が手を繋いで歩く姿が水たまりに写り込んでいるシーン。

これも、屈み込むからこそ写る景色です。

雨上がりの公園のプロムナードのスナップ

姿勢を低くすると水たまりにベンチが映り込んでくる。

 

 

Matome2

被写体に対して、全てがローアングル有利!ということではありません。

しかし、今回の作例を見てもローアングルの効果は歴然としていますよね ^^

是非!被写体を見つけたら一度かがんで見たり、小さな子供、子犬やネコ また、小さな生き物たちの目の高さで撮ってみてください。

思わぬ良い表情や、思わぬ素敵な背景が、きっと写真の中に飛び込んでくると思います。

 

次回は、第14章

執筆中です おたのしみに!

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297

 

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レンジャー前田の写真講座 第12章【 玉ボケ】

12章

理屈を理解すれば超簡単!!
キラキラの玉ボケ(丸ボケ)を撮ってみる!

 

DSC04699玉ボケ(丸ボケ)とは

写真の背景に柔らかくキラキラした丸い光が、まるでシャボン玉のように浮かんで幻想的なイメージの写真ってありますよね!

木漏れ日や水面のきらめき、イルミネーションなどのいくつもの点光源があるとき、レンズの中の絞りの形にボケて玉状になることを「玉ぼけ(丸ボケ)」といいます。

背景に玉ボケがあると、写真が柔らかいイメージになり、写真に空気感や光のイメージが加算されます。

実は、そんな玉ボケ(丸ボケ)…ボケと名のつくように、要はピンボケ! 理屈さえ覚えれば、簡単に写せるんですね!
レンジャー前田の写真講座 第12章では、そんな玉ボケ(丸ボケ)の撮り方について解説します

玉ボケ(丸ボケ)を作り出すことは、意外と簡単!!・・・ですが、幾つかの条件が必要です。

1. キラキラきらめきゾーンを探し背景に! 【コレが必須】

背景には、点光源のあるシーンを選びましょう。

細かくていくつも点光源があることが、大前提です。

DSC_0521 KUN_71961 SMK_6049
逆光からの木の葉からの木漏れ日 海や川など水面に太陽の反射のきらめきがある場所 沢山の木の葉が太陽の反射でキラキラしているシーン
DSC0359 DSC02022-1 SMK_6661
葉についた水滴に光が反射したシーン イルミネーションの電球など細かくていくつも点光源 夕陽や朝陽の反射

まずは、被写体の背景に水面のきらめき、や葉についた水滴に光が反射したシーン、イルミネーションの電球など細かくていくつも点光源があることが、大前提です。

 

2. 大きなイメージセンサー・明るいレンズが有利!

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実は、センサーが大きいほど柔らかいボケが創れる!

デジタル一眼のように、まずは撮像素子(イメージセンサー)が大きくてレンズが明るい(解放F値が小さい)ほど有利で、大きく玉ボケを創れる

マニュアルでピント位置を合わせられるタイプ、コンデジでもマクロモードなどが、より手前にピントが合い、背景がボケやすいのでオススメです。

 

3. 広角より中望遠の方が大きな玉ボケが出来る!
KUN_7057 KUN_7057 のコピー
広角レンズの画角 望遠レンズの画角

レンズの焦点距離が、広角より望遠ほど背景が大きくボカせられます。

広角レンズに比べて,望遠寄りのレンズの方が,被写界深度が浅くなるため、玉ボケになる背景の条件が揃えば、大きな玉ボケになります。

また、普通のレンズより近くにピントが合いやすいマクロレンズの方が大きく玉ボケを創れます。

しかし、あまり望遠だと画角が狭くなりすぎ、背景となる部分の範囲が狭くなるのでより多くの玉ボケを背景に映し出すことには適さず、中望遠と呼ばれる標準レンズ 50mm(35mm判)から 100mm(35mm判)程度が綺麗に背景に入り込みます。

 

4. 出来る限り絞りを開けて撮る!

suido9-1左図の左側のように、レンズの絞りを開ける(F2.8など最小絞り)に近づけるほど大きな玉ボケ(丸ボケ)が出来ます。

しかし!! ただ開けるといいというものではなく

慣れていくにつれ、絞りで玉ボケの大きさを調整してその場のイメージを創ることもできます。

コツはレンズやカメラ本体のスイッチをマニュアルフォーカスにして点光源にレンズを向け、手動でレンズのピント位置を遠くから徐々に近くに向けて動かしていくと、「あっ!これが玉ボケかぁ」って解ります

 

5. 被写体をより手前に! 背景は遠ざける! がポイント

被写体を置く場合は、出来るだけピントを合わす対象物を近づけ、さらに被写体と背景を遠ざけると大きく玉ボケを創れます。

Hishatai-2

Hishatai-1

 

また玉ボケ(丸ボケ)のみを撮る場合は、点光源の背景にピントを最短付近に持ってくると大きく玉ボケを創ることができます。

玉ボケが発生するのは、点光源がカメラの被写界深度(ピントがおおよそ合っている範囲)から大きく外れたときです。『被写体を近くに、点光源の背景を遠ざける!』

玉ボケ(丸ボケ)=点光源のある背景のピンボケ と考えるとわかりやすいですね。

 

6. コントラストの強い背景を選ぶ!

KUN_7669逆光時の藪の中に光る木漏れ日や、夜空にイルミネーションなど、『背景が暗い場所に光』という明暗差の大きい(コントラストの大きい)シチュエーションほどハッキリとした玉ボケ(丸ボケ)が創れます。

左画像は、池に写る陽の光の風景をピントが最短付近にした画像が右側の写真

 

では! いろいろな作例でイメージを掴んでみよう!!

レンジャー前田が撮った作例です。

DSC_8723 DSC04699
焦点距離 200mm : F値 4 焦点距離 55mmマクロレンズ : F値 4
 カブトムシの写真:遠くの木漏れ日  川トンボの写真: 小川のせせらぎのきらめき
DSC05365 DSC06052-1
焦点距離 50mm : F値 2.8 焦点距離 55mmマクロレンズ : F値 3.2
 グラスの写真 : イルミネーションを背景に  タンポポの写真 : 林の木漏れ日を背景に
KUN_2708 KUN_4734
 焦点距離 50mm : F値 3.2  焦点距離 55mmマクロレンズ : F値 4
 コーヒーカップ : 海に光るきらめきを背景に  紫陽花の写真 : 木漏れ日や他の紫陽花のボケ
MKS_0371 SMK_0441
 焦点距離150mmマクロレンズ : F値 5.6  焦点距離 150mmマクロレンズ : F値 3.2
 蝶の写真 : 葉や花の隙間に溢れるきらめき  シダの写真 : 清流に輝くきらめきを背景に
SMK_4217 写真 2014-06-29 17 57 17
 焦点距離 300mm : F値 8  焦点距離 135mm : F値 3.5
 水たまりに写る桜 : この写真のみ手前の花びらのきらめきで前ボケの玉ボケ! 絞れば花びらをイメージさす小さな玉ボケに  アガパンサスの写真 : 木漏れ日を使い、まるで打ち上げ花火のイメージで!

 

Matome2

F値をコントロールするので撮影モードは絞り優先オート A(Av)で撮ります。

このとき、絞りを解放付近にするため、光源が明るい場合では露出オーバーになることがあるので、シャッタースピードが点滅しているなど注意し、適時ISOを低感度にするなど対応してください。

フォーカスは、オートで撮るのもいいですが、マニュアルフォーカスにして点光源にレンズを向け、レンズのピント位置を遠くから徐々に近くに向けて動かしていき、確認すると「あっ!これが玉ボケかぁ」って解ります

 

次回は、第13章

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奥行き感や臨場感が生まれる!

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レンジャー前田の写真講座 第11章【マクロ写真】

11章マクロな世界を切り撮る!
いろんな手法でマクロ写真を撮ろう!

 

MKS_4143花を撮るときなど、カメラを持てば誰もが一度は撮ってみたいと思うマクロ写真。

コンパクトデジタルカメラにはマクロモードなどが付いていたり、入門用などのデジタル一眼レフにもマクロモードがあります。
しかし一眼レフやミラーレスなどで本格的にマクロ撮影をするには、マクロレンズ(Nikonではマイクロレンズと呼称)で撮るのが一般的。
本章では、デジタル一眼レフやミラーレスなどマクロレンズでの撮り方をはじめ、高価なマクロレンズを購入しなくても本格的なマクロ撮影が出来る方法もご紹介します。

 

・・まず、本章ではコンデジなど、マクロモードについては、以下の説明程度にします・・
コンパクトデジタルカメラのマクロモードとは!?

 url

マクロ表記

近接でも焦点が合い、大きな倍率で撮れる一眼レフカメラのマクロレンズとは違い、コンデジのマクロモードは接写してピントが合う設定です。
被写体との距離が近すぎて焦点が合わない場合、マクロモードにすることで接写撮影が可能になるのですが…逆にその設定のままだと風景などを撮るときにピントが合わないので要注意!! 撮った後は必ず戻すコト 
入門用デジタル一眼レフカメラなどについているマクロモードとは!?
一部のデジタル一眼レフにもマクロモード(クローズアップモード)というのがありまが、付けているレンズがマクロなるというコトでは無く、マクロに適した設定、カラーモードになる程度で、接写が出来るとか、マクロレンズのように大きく写せるわけではありません。
第11章では、マクロレンズや、以下の方法でのマクロ撮影を解説します    
標準レンズ50mmでの例 マクロフィルター No1. マクロフィルター No3. マクロレンズ 50mm リバースアダプター
KUN_7604 KUN_7605 KUN_7608 KUN_7611 KUN_7623

① マクロレンズ(Nikonではマイクロレンズと呼称)   ¥50,000~¥150,000程度

003

マクロレンズは、普通のレンズと大きく違うのは“撮影倍率”“最短撮影距離”が出来るレンズです

一眼レフカメラ用やミラーレスカメラ用など,各社様々な焦点距離のレンズがあります。

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“撮影倍率(投影倍率)”とは

「最短距離で撮った被写体が、どれだけ大きく写るか?」ということを「数字(倍率)」で表したものです。
一般レンズでは「0.18倍」や「0.25倍」などの値が、マクロレンズでは「0.5倍」とか「0.75倍」で、被写体が写る大きさが1(等倍)や1/1.33倍になります。
倍率の表記は、数字が上がるにつれ被写体を大きく写すことができるのです。
ちなみに、0.25倍はセンサーに写る大きさは25%ほどの大きさに写り、1倍では、等倍 近づいて見た通りの大きさに写るというコトです。

Shoot3

“最短撮影距離”とは

レンズを通して撮像素子(イメージセンサー)から被写体にピントが最短で合う距離を指します。
マクロレンズはこれが短いのが特徴ですが、標準マクロレンズよりは望遠マクロレンズの方が最短撮影距離は長くなります。
マクロレンズは普通のレンズより被写体により寄れて、しかも撮影倍率が大きいので、花など拡大して撮れるのです。

マクロレンズにも焦点距離ごとに50mm、70mm、90mm、105mm、150mm、180mmなどがありますが、倍率が同じ場合、写せる大きさは同じです。
しかし、被写界深度の深い50mmなどの広角と被写界深度の浅い150mmなどの望遠レンズでは、マクロではさらに浅くなるので背景を単なる色として捉えるには望遠マクロレンズが適していて、50mmなど標準系では近接の被写体と背景をシーンとして捉えるという違いがあります。

MKS_4088

 ここがポイント! 
標準レンズに比べAF(オートフォーカス)でピントが合いにくいので、マニュアルでピントを合わせるのがおすすめです。

<< ?各社マクロレンズ比較にリンクしました。>>


 

② マクロフィルター(クローズアップレンズ) ¥2,000~¥8,000程度

filter

手持ちのレンズの前面にねじ込むだけで簡単にマクロ写真が撮れるのがマクロフィルター(クローズアップレンズ)

利点は,比較的安価で、何と言っても手軽に持ち運べるコト!
手持ちのレンズの最短撮影距離を、フィルターを付けるだけでさらに被写体に近づいて接写撮影を楽しむことができます。
他のフィルターと違い透明な凸レンズのマクロフィルターは露出倍数が変わらず、シャッタースピードが変わらないのもメリット。
マクロフィルターにはNO.1からNO.10まであり、NO数値が大きいほど倍率が高くなります。
しかし、すべての品番を買う必要も無く、まずは比較的使い易いNO.2辺りがおすすめで、他もNO.3などを購入すれば 2枚合わせて倍率をさらに上げるコトもできます。(広角レンズなどは二枚重ねの場合ケラレ※が生じることがあります)

※ケラレ・・・フィルター枠が画面の四隅に写り込んで四隅が黒ずんてしまうこと

フィルターNoにより倍率が違います。
種類 各フィルターの焦点距離 像倍率(約) マクロフィルター使用イメージ
NO.1 (約) 100cm 1/20-1/6.5 SMK_4124-1
NO.2 (約) 50cm 1/10-1/5 SMK_4124-3
NO.3 (約) 30cm 1/6.7-1/4 SMK_4124-4
NO.4 (約) 25cm 1/5-1/3 SMK_4124-4
NO.10  (約) 10cm 1/2-1/1.6 SMK_4124-5

 ここがポイント! 
ピントの合う距離が近接の短い範囲だけで、被写界深度が極端に浅くなるのが欠点のマクロフィルター
レンズはMF(マニュアルフォーカス)の状態で、被写体にぐっと近づき、ゆっくり遠ざけて行き、ピントの合う場所を見つけるのが、ピント合わせの早道です。
またレンズが各種あるときは、大きめの物を購入し、ステップダウンリングで対応出来ます。

<< マクロフィルターのリンクです! >>


 

③ リバースアダプター ¥1,500~¥2,000円前後

費用対効果が大で,扱いにくいが一番拡大効果も出る方法です!

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レンズを逆向きにカメラ本体に取り付け、等倍以上の高倍率接写を簡単に行なう接写法です!

リバースアダプターはレンズ前のフィルター部分にカメラマウントの付いたリバースアダプター(リバースリング)をねじ込む事により、カメラマウントに取り付けるコトが出来ます。

また、もう片方のレンズの後ろ、マウントに取り付ける部分にも枠を取り付ける事が出来、フィルターネジ(オス径)が切ってあるので、レンズ保護フィルターを取り付ける事が出来ます。
標準系ズームレンズでは焦点距離を変えると、数10cm~数cmの距離で、等倍~2倍の拡大撮影が可能となります。

reverse2のコピー
●レンズの電気接点が無効になるのでマニュアル露出での使用となります。
●同じくピント合わせもマニュアルフォーカスのみとなります。
●レンズ枠が52mm推奨で、その他のレンズの場合ステップアップ等の組合せで各種の撮影レンズに取付可能。
●広角レンズほど拡大効果が高いので、望遠系のレンズは不向きです。
●鏡筒の太いレンズは、マウント部に当たる場合があるので、おすすめ出来ません。
●カメラ側で絞り調整が出来ないので絞り環のあるオールドタイプのレンズがおすすめで

MKS_4019-3 MKS_4019-4
倍率1倍 倍率2倍

 ここがポイント! 
レンズがない輪の状態の接写リングは、比較的安価で買えるので費用対効果抜群!
そして、拡大効果もマクロレンズ以上で等倍から二倍にまで写せるので、簡単に試せますね。
しかし、レンズを逆さまにするので電気接点が使えず、マニュアルフォーカス、マニュアル露出となります。
マクロフィルターと同様に、被写体にまずグッと近づけて、徐々に遠ざけて行きピントを合わすようにします。

<<< ?のリンクは、各社のリバースアダプターです。ご参考に! >>>


 

④ 中間リング(接写リング又はエクステンション・チューブ) ¥1,000 ~¥8,000 程

カメラ本体とレンズとの間に装着して、レンズ単体の最短撮影距離の状態からレンズの光学系をさらに繰り出した状態にすることで最短撮影距離を縮めるコトができる。リング

接写リングが長いければ長いほど、より被写体に接近して撮影することができ、リングを組み合わせて長くして使用することもできるものです。

 

中間ring2

この普通のレンズの撮影倍率を変化させ接写できるようにする仕組みには、他にも
“ベローズ”というものがあり、カメラボディーとレンズの間に装着して、ジャバラの繰り出しによって無段階に倍率を変化させるものがありますが、¥10,000~数十万と高価になり、持ち運びにも適していないので、一般では、特に費用対効果がないかもしれません。

<<< ?のリンクは、各社の中間リング(エクステンションチューブ)です >>>


 

Matome2マクロレンズは、マクロ撮影だけで無く風景やスナップにも使え、比較的F値の明るいレンズが揃っているので,一本は持っていたいもんですね!

マクロフィルターは、薄いので持ち運びにも便利で、露出計数も変わらないので便利です。

下に再度、すべて同じ焦点距離での撮り比べの表を載せますが,費用対効果がダントツなのは,リバースアダプター!
しかし、AFやAEが使えないのが欠点です。

撮影手法 絞り値 &
撮影距離

卓上の小さなサボテンの撮り比べ
した画像の腕時計は大きさ比較

普通のレンズ 50mmの場合

JAA015DA_01

F4

最短撮影距離
( 約46cm )

KUN_7604

普通のレンズ 50mmに

マクロフィルター No1

filter

F4

最短撮影距離
(約39cm )

KUN_7605

普通のレンズ 50mmに

マクロフィルター No2

filter

F4

最短撮影距離
(約30cm )

KUN_7606

普通のレンズ 50mmに

マクロフィルター No3

filter

F4

最短撮影距離
(約28cm )

KUN_7608

マクロレンズ 50mm

003

F4

最短撮影距離
( 約25cm )

KUN_7611

リバースアダプター
普通のレンズ 50mmに装着

FPW00202_01

 

 F11

最短撮影距離
( 約19cm )

KUN_7623

リバースアダプター
普通のレンズ 24mmに装着

リバースアダプターは、
広角レンズほど,
拡大高価が出るのが分かります

 

 F11

最短撮影距離
( 約12cm )

KUN_7628

次回は、第12章

理屈を理解すれば超簡単!!
キラキラの玉ボケ(丸ボケ)を撮ってみる!

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レンジャー前田の写真講座  第6章【ホワイトバランス】

6章

あれ!? 撮ったら見た目と色が全然違う…
ホワイトバランスを考える!

 

?2あれ!? 撮ったら写真が見た目と色が全然違う…

撮った写真を見てそんなこと感じたことはありませんか!?

写真は見たままの色に写るとは限りません。

私たちが見ている色は、光源を見た時か光で照らし出された物を見たとき光の反射で色を感じています。

また同じ色の物を見ていても光には色温度があるので、例えば太陽の下で見た白い紙が夕陽に当たっている時、蛍光灯の下、電球の下で見た時で若干色が違って見えます。

もちろん、デジタルカメラもレンズから入った光をR G Bの電気信号に変えるので、光の温度から違って見える『色』を、白い物は白に見えるようにホワイトバランスを使って補正します

◉ 色温度って?

太陽や蛍光灯、電球やLEDなどの光源の色合いは、色温度で表され、光の色を数値で表します。( 単位:K ケルビン )

光源自体の温度が高い低いとではなく、光の色を人間の目に見える感覚に置き換えて表した数値のことで、一般的に昼間の太陽光(中間色)は 5500K、白熱電球は 3500~3000K 雪山など、紫外線も強い太陽下は7000~8000Kなどといわれています。

ロウソクだけの部屋など低いと赤っぽく見え、晴天の雪山など色温度が高いと青っぽく見えるのです。

 

ホワイトバランス2  

◉ では、ホワイトバランスって!?

人間の目(視覚)は、自然光の下でも、電球や蛍光灯の光の下でも、色味を頭の中でさっぴいて白い色は白と認識するのですが、厳密には光には色温度があるため光によって青っぽく見えたり、赤っぽく見えたりしています。

光に敏感なデジタルカメラでは光の色の違いをそのまま出力するため、被写体に当たる光の種類に応じて変わる色味を調整して、白いものをより白に近い色(白やグレー、黒など無彩色を無彩色に)に近づける機能をホワイトバランスと言います。

 

ホワイトバランス    

◉ なぜ、ホワイトバランスが必要か!?

普段私たちSTUDIO MODEL K’sは商品撮影もしていますが、お客様から預かった商品の色が違っていたとしましょう。 商品の色が違うということは、プロとしても致命的なことです。

写真を見たお客様が、その商品を購入したとします。その商品の色が、写真で見たものと違う!!!(ネット通販等、よくあることですが)

 

White balance3

もちろん真ん中の写真が正常な赤いネクタイを撮影した商品写真です。

左側は、少しオレンジがかったネクタイに見えます。また右側は、少し紫がかっています

では、背景の白いシート(影の部分のグレーが見分けやすい)を見てみましょう。 

正常な設定で撮影した時のシートは全くの無彩色です。

しかし、左は少しオレンジがかった白になり、右は少しブルーがかった白になります。

元が完全な無彩色の白いシートの場合、この白を、限りなく白に近づけると元の色に近づいていきます。

(ネクタイ背景の白い部分も、左右の写真は、左は黄色みをおび、右側は青白っぽく見えるのがわかります)

 

そのため、私たちは撮影にカラーチャート(左画像の24色のカード)を持ち込み色を忠実に合わせて行きます。またパソコンのモニターの色も合わせます(カラーマネジメント)。

今度は下に、もし電球色で色がかぶった場合と、蛍光灯で色がかぶった場合を表現してみます。

wb.j1 wb2

 wb3 なぜ、それぞれの写真の右上にカラーチャートをつけているかと言いますと、24色1番下の段の白から黒への無彩色が、オレンジがかった写真は無彩色までもオレンジに被り、青みがかった写真のカラーチャートは、青く無彩色に色が被っているのがお分かり頂けるとおもいます。

また、それぞれ正常なカラーチャートに比べ、他の色味まで変わっているのが見ても解ります。

もちろん、みなさんが撮った写真も同じこと!そのために色を合わせたり、逆にホワイトバランスを利用して思い思いのイメージに写真を色付けすることもできます。

 

◉ では、お持ちのカメラのホワイトバランス設定の場所を探しましょう。

まずは、みなさんお持ちのカメラのどこにホワイトバランスの設定モードがあるのか確認して見ましょう。各カメラメーカーやカメラの機種ごと様々なので、説明書を見ながら確認してくださいね。

White balance2

お手持ちのカメラの設定を探してくださいね!

White balance6

一般的に入っているホワイトバランスの項目です。

PRE…プリセットについては、この章の最後に解説します。

ホワイトバランスを変えると!

写真は赤っぽくなるか青っぽくなります(適切に設定していれば見た目と同じ色に見えます) 普段よく変更する項目なので、大抵の機種は解りやすい場所にあり、ボタン1つか2つくらい押せば出てくる項目です。

意図的に、ホワイトバランスを変えて撮ってみる

 

ホワイトバランス

 

例えば、電球の光は、オレンジっぽく写るので、ホワイトバランス電球にすると青みの補正をして、見た目に近づける。

また、晴天日影の光など青っぽく写るので、ホワイトバランスを晴天日影にすると、オレンジの補正をするので見た目につか付ける そのホワイトバランスを色変えフィルターのように、電球のホワイトバランス設定で撮ると青く写り、晴天日影のホワイトバランス設定で撮ると、同じ写真がオレンジっぽく写ることになるんですね!

KUN_6345

⇦左写真は、ほぼ見たままにホワイトバランスを合わせた作例です。

ホワイトバランスをオート以外の電球や晴天日陰など設定にすることで、意図的に赤味を増したり、青味を増したりするなど、イメージにあった色味の写真にすることもできます。

KUN_634-5

⇦左写真は、ホワイトバランスを電灯で撮った場合の作例です。 寒色系のイメージは、少し冷たい感じもしますが、爽やかで透明感のある写真になります。

少し明るめに撮ることがさらにイメージをあげてくれます。(露出補正の項目で、また説明します。)

KUN_634-15

⇦左写真は、ホワイトバランスを晴天日陰で撮った場合の作例です。 ホワイトバランスを意図的に変えることで、夕方の景色のようなイメージで、また違った印象を表現できます。

夕陽を撮る時など、さらに赤みがまして、オレンジに輝く街並みもさらに強調できます。

 

◉ PRE(プリセット) ホワイトバランスをマニュアルで合わす。

蛍光灯やハロゲンや電球など、光源がいろいろ混じっている場合など、カメラのホワイトバランス設定を合わしても、色がうまく決まらない時があります。

そんなときPRE(プリセット)にして、市販の無彩色のグレーカードや、専用グレーカードがなくても白いノートや無彩色のグレーの紙を撮って、色温度を合わす方法があります。

メーカーや機種によって手法は違いますので、マニュアルをまずは見てみてくださいね!

<<以下に?市販のホワイトバランスを合わせるカードやレンズドームをリンクします。>>

Matome2カメラ選びから、構図、背景に続いての今回のホワイトバランス カメラを見たままの色に撮りたい時、また意図的にホワイトバランスを変えて、夕陽や夕方の色イメージに強調したり、幻想的で爽やかな色に変えたりと、また一段と写真が自分の思いに近づくようなイメージができたとおもいます。 まずは、お手持ちのカメラのホワイトバランスの設定する場所を見つけて、部屋の中でも屋外でも、いろいろ試してみることをお勧めします。 使い慣れれば、きっと一段とカメラで撮るのが楽しくなるとおもいます。

次回は、第7章

《 カメラの感度オートのまま?? それもったいないやろ~…ISO感度 》

》》》 写真講座のINDEX

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  撮影依頼などの他にも 学校やサークルなど『レンジャー前田の写真講座』の講義、講習に来て欲しい!などの依頼は喜んで伺いますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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『レンジャー前田の写真講座の著作権について!』 この講座に掲載しているテキスト、オリジナル写真やオリジナルCGなど全てのコンテンツの著作権は、STUDIO MODEL K’sまたはレンジャー前田に帰属します。 当 写真講座に掲示するコンテンツの全部又は一部を、事前の承諾なしに、転載、コピー、出版等その他著作権等を侵害する行為を自ら、また第三者に行わせることも一切できません。 またリンクについて、当サイトはリンクフリーですが、予告なくページの追加、変更または削除することがありますので、予めご了承ください。

レンジャー前田の写真講座 《 INDEX 》

こんにちは!
写真家講師としても活躍しているレンジャー前田です。

290毎年堺自由の泉大学で写真の特別講座を開催するなど各地各主催者の依頼など数多くの写真の撮り方、カメラについての講座や講演等も開催させていただいております。

そこで、いつも会場でのスライドショーでしている内容や、オリジナル素材を使っての写真講座の解説内容を、153 『WEB版!レンジャー前田のカメラ講座』として、遠くて参加できない方やこのサイトのボリュームをあげるためにも開催することになりました。

各章に分けて出来るだけアマチュアな方にも分かりやすく順を追って解説していけたらと思います。 

・カメラを買いたい! ・もっと綺麗に撮りたい!・一眼レフを買ったがいまひとつ設定がわからず上手く撮れない!

っというアナタ 是非!この『WEB版!レンジャー前田のカメラ講座』を参考にしていただければ、幸いです。  

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レンジャー前田の写真講座 《 INDEX 》 
1章自分にあったカメラ選び!これで解決!!!

どんなカメラで撮るか!? ポイントはその人それぞれのライフスタイルや、何を撮りたいか!? カメラの種類ごとの特徴や特性を上げて説明していきます。

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2章イメージセンサーって!? 高画素数のカメラホントに必要!?

高画素が本当に良いカメラなのか!? この章では、イメージセンサーって何!?、画素数とは!?について説明していきます。

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3章手ぶれ!?ピンボケ!? ぼやけた写真…実は他に原因が!!

なぜ手ぶれやボケた写真が写ってしまうのか!?第3章で、原因がわかれば、きっと解決しることでしょう!

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4章写真の構図!アングルを少し変えるだけで【写真】が【作品】に!

構えたカメラを少し右に振るだけ、少しローアングルで撮っただけで写真に奥行きが出たり臨場感が生まれたりします。

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5章背景が重要!背景が写真の主役を引き立ててくれる!!

被写体の背景はどうなってるか!?あらゆる角度から背景を見つめ直し、少し回り込むだけで素敵な写真が生まれ変わります。

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6章あれ!? 撮ったら見た目と色が全然違う…ホワイトバランス

撮った写真を見てそんなこと感じたことはありませんか!? 写真は見たままの色に写るとは限りません。 

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7章 カメラの感度オートのまま?? それもったいないやろ~…ISO感度

ISO設定がオートのままじゃ暗い場所で撮った写真などノイズがひどく、また背景をぼかしたいと思っても上手くボケてくれない。 

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8章 あれ!? 撮ったら見た目より暗く写ってしまう…露出補正

露出補正機能を使えば、簡単に写真の明るい、暗いを調整できるのです。今回は、その仕組みなどを解説していきます。 

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9章この先もっとカメラを理解するには避けて通れない『露出』を理解する

『シャッタースピード』とは!?『レンズの絞り・F値』って!?今回は『露出』について説明します。 

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10章夜景や星空、花火の撮り方!
露出を理解すれば、夜景も思い通りに!

ISOもホワイトバランスも露出だって、カメラ任せにしないで夜景も打ち上げ花火も星空も イメージ通りに撮ろう! 

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 11章マクロな世界を切り撮る!
いろんな手法でマクロ写真を撮ろう!

一眼レフやミラーレスなどマクロレンズでの撮り方や、マクロレンズ以外でも本格的なマクロ撮影が出来る方法を解説します

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12章理屈を理解すれば超簡単!!キラキラの玉ボケ(丸ボケ)を撮ってみる 

 

玉ボケ(丸ボケ)…理屈さえ覚えれば、簡単に写せるんですね!柔らかいイメージになる玉ボケの撮り方について解説します。

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13章

奥行き感や臨場感を生む!実は“ローアングル”がポイント

少し低姿勢で撮るだけで風景に遠近感が増したり、子供やペットの目の高さに合わせてあげるだけでガラッと写真のイメージが変わります。

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pc4第14章は、ただいま執筆中です。 

おたのしみにぃ~~

Ranger フォーム

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レンジャー前田の写真講座 第1章【カメラ選び】

1章

自分にあったカメラとは ?!

色々迷うカメラ選びも、これで解決!!!

 

153こんにちは!写真家としても活躍しているレンジャー前田です

毎年写真の特別講座を開催する堺自由の泉大学始め、各地で数多くのカメラ講座や講演等を行っています。

そこで、このサイトでもカメラ講座を、数回の章に分けて『WEB版!レンジャー前田のカメラ講座』を出来るだけ分かりやすく記事にすることにしました。

これから、カメラを買いたい! もっと綺麗に撮りたい! 一眼レフを買ったが何もわからず上手く撮れない!っというアナタ きっとココがお役に立ちます。

◉ どんなカメラで撮るか!? ポイントはその人それぞれのライフスタイルや、何を撮りたいか!? を考えてみることから…

1.まず優先するのはみなさんの予算

これは、やっぱり避けては通れないですよね^^

2.どんな機能が付いているか!?

自分が欲しいデザイン・本格的に趣味として一眼レフなど勉強してみたいなど一眼レフやコンパクトカメラなど形もポイント!なのですが…question

でも、その前に最近のカメラにはいろんな付加機能が付いているので、どんな機能が欲しいかもちゃんと下調べしておくのが、買って失敗しない選び方のポイントかもしれませんね。

「よく手ブレ写真を撮ってしまう」ので手ブレ補正は必須とか、ファインダーで覗かなくても液晶画面で見られるライブビューがいい、また最近のデジタルカメラにはほとんどと言っていいほど付いている動画撮影機能が付いてるか!?

「あれ!? この写真どこで撮ったっけ…みたいな時に便利なGPS付きや、いちいちパソコンに繋がなくてもスマホやPCに無線やWi-Fiで飛ばせる無線接続が付いてるか!?

旅先での記念撮影など、人の顔を自動で認識したり笑顔になった瞬間にシャッターが落ちてくれるものもある顔認識など、まだまだどんどんと言っていいほどデジタルカメラの機能は進化していますが、どうしてもこの機能は欲しい!ってのを、自分が欲しいと思っているカメラに付いているかを調べて選ぶのが、まず失敗しないポイントです。

 

3.使いたいシーン

夜空や花火を撮りたいとか、旅行などで思い出に撮るカメラが欲しい!

また、ブログなどWEB用、子供やペットを撮りたい、花や植物が好きで撮り溜めたい、常に持ち歩いてスナップがしたい、四季の移り変わりや自然の風景を撮りたい。などなど、それをどの程度の写真品質で撮りたいか!?でも決まってきますよね。came007.

この章の最後に、この使いたいシーンにぴったりなカメラについて説明しますが、写真品質としてこだわりたいとか、一眼レフで撮りたい。

またカバンやポケットに入るのがいい!などから考えるのも数ある選択肢の中から見つけ出すコツです。

よく、一眼レフを買ったのに全然いい写真が撮れない…スマホで撮ったほうが綺麗なんです…という相談も受けます。

一眼レフだからいい写真が撮れるというものでもなく、とくに中級機種以上の一眼レフだと、それなりの知識がなければ、思ってるイメージとかけ離れた写真になったりします。

また最近ではスマホでも充分綺麗な写真として残せるものもあります。

◉ では!どんなカメラが自分に合っているか? 次に、大きく分けてカメラを5種類に分け比べてみましょう

一眼レフデジタルカメラ

came002 マクロレンズや広角、望遠、魚眼レンズなどを比較的簡単に付け替えれ、そのレンズを通した映像を光学ファインダーで確認できるカメラです。

一眼レフカメラの「一眼」とは、レンズ(眼)と光学ファインダー用のレンズ(眼)が同一に観られるカメラです。

一眼レフカメラの「レフ」は「光を反射する」という意味の「レフレックス(reflex)」の略で、 レンズから通る光をまずミラーで上に反射させ、カメラ上部の出っ張りの中に組み込まれているミラープリズムを通ってファインダーで観られる仕組みです。

しかし、最近の機種では、ファインダーだけでなくコンパクトデジタルカメラのように液晶画面で確認できるのが「ライブビュー」です

 

ミラーレスデジタルカメラ

came003 ミラーレス一眼とは、小型化のためにミラーやプリズム部分を排して、直接イメージセンサーに読み込ませ、液晶画面や、電子ビューファインダー(一眼レフのように肉眼では視れませんが)で観ることもできます。

構造はコンパクトカメラと同じようですが、一眼レフのようにレンズが自由に付け替えられます。   came008.

一眼レフデジタルカメラと、ミラーレスカメラの違いをまとめると
左側 一眼レフデジタルカメラ ミラーレスデジタルカメラ

一眼レフデジタルカメラの構造で、レンズから入った光の情報をレンズの奥のミラーがプリズムの方に押しやって、それを反射した光がファインダーへ行くので、光学的に直接見えます。(シャッターを押した時、ミラーが上に跳ね上がります。)

ミラーレス一眼のデジタルカメラの構造で、左の図のミラーとプリズムを排した分だけ、本体が薄くなります。また、レンズとイメージセンサーとの距離が近くなりますので、一眼レフとミラーレスのレンズは、焦点の設計上共有できないのです。

 

◉ では!共にレンズを付け替えられる一眼レフとミラーレス一眼の長所と短所を比較してみましょう。

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どちらも、専用レンズを付け替えれるカメラですが、ペンタプリズムやミラーのないミラーレスカメラの方が圧倒的にコンパクトで軽く持ち歩ける。

しかし、元々各社にある一眼レフ用レンズバリエーションが直接使えないのでレンズの種類がまだ少ないのが現状で、肉眼で観るように被写体を見られないので、動く被写体には少し不利なところもあります。

 

高級コンパクトデジタルカメラ
高ズームコンパクトデジタルカメラ

came004高級コンパクトデジタルカメラは画質重視で、レンズが明るかったりイメージセンサーが「1/1.7型」以上の大きなセンサーをつけています。

一眼レフ並みのフルサイズのセンサーのものもあり、かさばらずいつでも気軽に一眼レフ並みの写真が撮れたりします。

また高ズームのコンパクトデジタルカメラとは、一眼レフやミラーレスほど大きくなく、レンズを変えることなく広角から高倍率なズームまで対応しているので、一眼やミラーレスのようにいくつものレンズを持ち歩くこともなく手軽にいろいろな焦点距離を写せる機種です。

 

コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)

came006.文字通りコンパクトが売り! イメージセンサーは比較的小さいが最近のデジタル技術を真っ先に取り入れられたりもするので、小さなレンズ、小さなイメージセンサーの欠点を抑えるようにデジタル処理がなされてきているのも最近の傾向です

コンパクトなので、例えば防塵耐衝撃とか30m防水など、一眼レフなら高価なハウジングをかぶせないと水中撮影が出来ないものなども機能されているものもあります。

◉ では!共に手軽に持ち歩くことが出来るコンパクトデジタルカメラと高級コンパクトデジタルカメラ、高ズームコンパクトデジタルカメラの長所と短所を比較してみましょう。

came010. のコピー

  一眼レフやミラーレスのようにレンズをいくつも持ち運ぷこともないので、軽くコンパクトで気軽に持ち歩けるのは大きな利点です。

 

スマートフォンなど

came005スマートフォンや携帯電話のカメラもれっきとしたデジタルカメラと言えます。

これがなかなか侮れないなぁーってのが、最近とくに私の思うところです。

というのも、スマホそのものがどんどん薄型で電話やコンピューターの回路が詰まっている中に組み込まれているのに、そのままブログにも写真をアップできるのはもちろん、イメージセンサーがその他のカメラと比較しても一番小さいのにかかわらず最先端技術競争真っ只中のスマートフォン、コンデジ並みにどんどん綺麗な写真が撮れるものが出てきています。

またスマホには様々なカメラ用のアプリも沢山あって、撮った写真を他のカメラ顔負けにパソコンいらずに加工できたり、コラージュ出来るものや、また一眼レフで撮ったかのような背景のぼかし技術を持つアプリまであります。 

どんどんコンパクトデジタルカメラの立場が少なくなってきてるかなぁーなんて思ったりしています。

 

では、冒頭にも書いた、<使いたいシーン>から選ぶカメラ選びをまとめてみます。

夜景や花火を撮りたい

パクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラなどにも夜景モードなどありますが高感度でムラなく撮るには、一眼レフと明るいF値のレンズの組み合わせが有利。

また長時間露光で星を流れるように撮ったり、夜間の道路などに走る車の軌跡を流れるように撮ったりするのも一眼レフなどが有利です。

なお、その場合には三脚を使うことは必須です。

 

Nightview 1

 

旅行とかで思い出程度で!

旅先など、手軽なのが一番! ここは、コンパクトデジタルカメラが優位です。

しかし、コンデジや画質にこだわるなら高級コンデジ、高倍率ズームのコンデジ、ミラーレスなども旅先での楽しさ倍増させてくれるでしょう。

 

snap

 

ブログなどWEB用

写真そのものにこだわらないのであれば、WEBでは低サイズ低画素な写真で充分なので、スマホやコンパクトデジタルカメラでも充分に綺麗な写真を載せたりできます。

 

Blog

 

子供やペットを撮りたい

動き回る被写体には、やはりAF速度(ピントの合う速さ)の早い一眼レフがおすすめ。止

まっている被写体を撮るなら、とくにこだわらなくてもライフスタイル似合わせたカメラでも可愛い写真をのこせます!

 

child

 

花や植物が好きで撮り溜めたい

一眼レフやミラーレスにマクロレンズを着けると、近くに寄れて絶妙な写真が撮れる。コンデジの場合には、マクロモードなどを使って撮ることも

 

flower

 

常に持ち歩いてスナップがしたい

ハイエンドコンデジやコンデジ、スマホでも充分

 

snap2

 

四季の移り変わりや自然の風景を撮りたい

一眼レフやミラーレス、ハイエンドコンデジなら綺麗に撮れますが、自分の楽しみで撮るなら、別段高機能なカメラでなくてもその綺麗な瞬間は充分に今のデジタルカメラなら残せます。

 

season

 

ポートレート

絶妙なピントや背景を綺麗にボケる写真を撮るならF値の明るいレンズとイメージセンサーの大きな一眼レフの出番です!

しかし、Blogのプロフィールようなど小さな画素数の写真でいいとか、記念に!など撮る用途によって、今のデジタルカメラなら自由にチョイスしてもいいでしょう。

 

portrait

 

Matome2カメラを持って街に出かけたり旅行をするときなど、一眼レフは大きくて重たい!とか、持ち運びも軽いコンデジでは一眼レフに写りでかなわないのでは!?とカメラ選びを迷う方たちに解説しましたかが、あなたにぴったりなカメラのイメージをつかんでいただけたでしょうか?

一眼レフも買って、ときにはコンデジやスマホのカメラで気軽に!というのもアリ!! そんなライフスタイルを取り入れてもいいですね。

これを元に、あなたに合ったお気に入りのカメラをぜひ、この章を参考に無駄なく見つけてくださると嬉しいです。

次回は、第2章イメージセンサーって!? 高画素数のカメラホントに必要!?

》》》 写真講座のINDEX

 

 

 

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撮影依頼などの他にも 学校やサークルなど『レンジャー前田の写真講座』の講義、講習に来て欲しい!などの依頼は喜んで伺いますので、お気軽にお問い合わせください。
 
 
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